プラスチック容器

プラスチックとは

プラスチック(Plastic)という言葉は、ギリシャ語に語源をもつ英語「plasticity(可塑性)」からきています。この可塑性という言葉の意味は、力を加えると変形し、力を取り去っても、その変形した状態がそのまま残る性質のことを言います。プラスチックは、「人工的に合成された有機高分子物質を主原料として人工的に有用な形状に形づくられた固体である」と定義されています。

容器に使用されるプラスチックとその特徴

容器に使用される主なプラスチックを紹介します。その材料にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン テレフタレートなどがあります。

ポリエチレン

(Polyethylene PE)

ポリエチレンとは、エチレンを重合して得られる結晶性樹脂で、英語名(Polyethylene)からPEとも呼ばれます。

  • 成形性に優れている
  • 化学的に安定で耐水性、耐薬品性がある
  • 強靭で、可とう性(物体が柔軟であり、折り曲げることが可能である性質)がある
  • 比重が小さい

などの特長があります。

さらに、ポリエチレンは高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンに分類することができます。

  • 低密度ポリエチレン 水より軽く、柔軟性、電気絶縁性、耐水性、耐薬品性、環境適性に優れるが耐熱性は乏しい。機械的に強靭だが柔らかく低温でももろくならない。
  • 直鎖状低密度ポリエチレン 低密度ポリエチレンに比べて強度、耐寒性が良好。
  • 高密度ポリエチレン 低密度ポリエチレンよりやや重いが水より軽く、電気絶縁性、耐水性、耐薬品性に優れ、低密度ポリエチレンより耐熱性、剛性が高い。白っぽく不透明。
ポリプロピレン

(Polypropylene PP)

ポリプロピレンは、剛性や耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れています。PEと比較して耐熱性が高いのが特徴ですが、低温特性が劣ります。機械的強度に優れています。

ポリエチレンテレフタレート

(Polyethylene Terephthalate PET)

ある程度の耐熱性や耐寒性、強度に優れ、透明度が高いといった特性を持っています。 透明性、強靱性、耐薬品性にも優れる事から今日様々な用途に使用され、代表的な容器が飲料用PETボトルです。

  • 耐水性 耐水性に優れ水を通さない。
  • 耐薬品性 無延伸フィルムなどで使用する場合は耐薬品性に優れる。
  • 耐熱性 フィルムなどで使用する場合は200℃近くまで耐熱温度を持つ。
  • 耐寒性 -60℃ほどまで耐寒性を持つ。
  • 透明性 透明性に優れる。
  • 燃やしても有毒ガスを出さない。
  • 電気絶縁性が良い。

などの特長があります。

プラスチック容器の成形方法

プラスチック容器の成形方法にも多くの種類があります。ここでは、ボトル、スプレー、ポンプを作る際に用いられる成形法をご紹介致します。

インジェクション成形

加熱させた樹脂原料を金型に流し込み冷却固化させ成形する方法です。主にクリーム容器やキャップ、スプレー、ポンプのパーツ成形に用いられます。

ダイレクトブロー成形

加熱させられた樹脂原料をチューブ状に押し出し、やわらかい樹脂を金型で挟み内部に空気を吹き込んで膨らませ成形する方法です。主にボトルの成形に用いられます。

インジェクションブロー成形

先ず射出成形機で平滑な底面を持つプリフォームを成形します。次にこれをブロー用の金型に移動すると同時に延伸ロッドにて縦に伸ばします。そして高圧の空気でプリフォームを金型いっぱいに膨らませブロー成形する方法です。主にボトルの成形に用いられます。

インサート成形

肉厚の容器を作る際に用いる成形方法です。内側に埋め込むインサート品を金型内に嵌め込み、その周りにさらに樹脂を流し込み固化させ一体化した製品を作ります。主にクリーム容器の成形に用いられます。

創巧のプラスティック容器

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